EAに口座縛り(web認証)を実装する【講座紹介】

EAの配布・販売に口座縛りは必須

口座縛りとはEAやインジケーターの販売や配布を行う際に二次配布などの不正利用を防止する制限のことです。

あなたがユーザーや顧客に対してex4ファイルを販売・配布するとします。しかし悪意のあるユーザーや顧客がex4ファイルを第三者に二次配布する可能性があります。

このような不正な二次配布を防止するために、EAに口座縛りを実装することは必須となってきます。

【口座縛り】MT4で不正利用を防止する【web認証システム】という講座では、簡単に口座縛りを実装することができる「プログラムに直接書き込む形の制限」から、大規模なユーザー管理を前提とした「Googleスプレッドシートによるweb認証」など規模に合わせた口座縛りの方法をいくつか解説しています。

主要な口座制限の方法3つ

1.プログラムに直接書き込む

こちらは単純に「指定の口座番号でないと動作を停止するような処理を追記する」といった方法で口座を制限する方法です。

これは最も簡単な制限の方法で、一番使われている方法と言えるでしょう。

ただ、ユーザーが口座を変更したい場合の制御ができないなど管理が難しい側面があります。

2.Googleスプレッドシート

Googleスプレッドシート上で顧客を管理する方法です。

最近のEA販売者さんはGoogleスプレッドシートを使っている方が多い気がします。

メリットとしてはなんといっても口座一覧で管理をすることが簡単という点があります。

デメリットとしては、mql4とはべつにGASというGoogleスプレッドシートを操作するための言語を書く必要があるという点です。

3.Web認証

この方法はweb上で顧客データを管理する方法で、ECサイト、つまりEAの販売サイトに組み込まれるシステムです。

有名な所だとgogojungleというEA販売サイトで採用されています。

ユーザー自身が口座を変更できるなど、口座の管理が非常に簡単ですが、サーバーを準備したりECサイト自体を構築する必要があるなど、開発のコストや難易度は高くなっています。

3つの方法の比較まとめ

表のように、下にいくにつれて実装は難しくなりますがユーザーの管理や口座変更などの対応が簡単になります。

そのため販売や配布の規模が小規模から大規模になるにつれて、プログラム、Googleスプレッドシート、web認証と順番に採用するのがいいと思います。

とくにweb認証はwebのシステム開発全般の知識が必要になるため、個人レベルで採用することはまずないでしょう。

しかし、今回はGoogleスプレッドシートの方法を応用することで、web認証と同レベルでユーザーの管理がしやすい方法を解説します。